原種シクラメン シプリアム Cyclamen cyprium

原種シクラメン シプリアム Cyclamen cyprium

【花期】

9月~11月

【自生地】

キプロスの固有種。特にキレニア(ペンタダクティロス)山脈北部、トロードス山脈中央部、西側のアカマス半島の頂上までの限られた地域に自生。島の南部の低地には存在しません。自生地によって葉形、葉色の変化は激しいです。
島にちなんで命名され、国花にもなっています。

【生息地】

森林地帯の土手や標高300~1952メートルのオリンポス山 ほぼ頂上まで生息しています。蛇紋岩やその他の火成岩または変成岩を好むようです。

【花】

開花期は9月から1月。葉が展開する少し前か葉と一緒に咲きます。非常に香りが良く、花弁は完全に発達すると純白ですが、時には非常に淡いピンク色にもなります。その裂け目には不規則ではっきりとした鋸歯があることがよくあります。喉の近くには透明な耳介があり、各花弁の基部には幅広の M 字型のブロッチがあり鳥が飛んでいるように見えます。ピンクがかった紫色です。長さは 1.0 ~ 2.5 cm です。花柄は下部では水平です。花冠筒は狭く鋸状で、くびれていません。花柱は花筒からわずかに突き出ます。2n =30。

【葉】

わずかに裂けた葉は広いハート形で鋭く尖っており、長い先端に向かって先細りの卵状槍状です。長さ3~14cm、幅2~11cm、大理石模様または帯状の淡い緑色または銀緑色で、中央は深い緑色のツリー模様。無地の葉も存在します。裏面は通常赤紫色から深紅紫色がかかります。

【葉柄】

地下の下部で平伏し、その後上昇して地上に直立します。

【塊茎】

窪んだ球形または準球形で、粗い皮で覆われます。成熟時には直径 7 cm までですが、通常ははるかに小さく、灰色がかった、コルクのような質感です。

【根】

下側から密集して生えていますが、下部の片側にのみ根を張ります。
休眠期間中、非常に滑らかになるため、どちらが背側で腹側の表面であるかを確認するのは難しいです。この場合、鉢植えの際は横向きに置くのが良いです。

【参考文献】
gardens guide
genus cyclamen
cyclamen paul hendrikx

※地域性や気候変動、最新情報などご留意ください。