原種シクラメン クレチカム Cyclamen creticum

原種シクラメン クレチカム Cyclamen creticum

【花期】

3月~5月

【自生地】

主にクレタ島、他にカルパトス島の海面近くから1500m辺りに自生。多くは森林、峡谷の日陰、半日陰、若しくは日当たりの良い乾燥した石灰岩の基盤でも見られる。コンフューサムとの同居は少ないが、ヘデリフォリウムとはよく同じエリアで見られる。ヘデリフォリウムよりやや明るめで乾いた場所を好む。銀葉は強い光を反射させている。

【花】

花色は白。ピンク色が散発的に、
東部クレタ島では個体群の1割程度見られるところもあるが群落を作ることはない。
グレイウイルソン氏がCyclamen creticum forma pallide roseumと命名。

花弁はバレアリカムより長く15~26mm、尖っていて少し捻じれる。
半透明の静脈を持つ白花。耳はない。

【香り】

スズランを思わせる甘い香りを持っている。

【葉】

葉はレパンダムよりやや小さく、細いハート型、荒い鋸歯があり灰緑色。
自生地では4㎝から大きいもので15cmに達するものもあるが、5㎝が主。

【塊茎】

塊茎は上部が平らで、ややくぼみ、薄い灰褐色、
株の中央から細い根がクラスター状に生じている。

【選抜種・交配種】

Cyclamen creticum ‘Silvery Hope’
オランダのマルコテンフープが他家受粉を繰り返し作出した明るいハート型の完全な銀葉で白花。
この葉にピンク花を持たせるためレパンダムと交配したものが× meiklei (creticum ‘Silvery Hope’ × repandum)。
その後一般的なクレチカムとレパンダムの交配がなされ葉は両方の親の特徴を示し、
花色は白、うすいピンクから鮮やかなカーマインレッド、マゼンタまでさまざまです× meiklei (creticum × repandum)。
栽培中、レパンダムとは交雑し易いです。

Cyclamen creticum ‘Tilebarn Spoa’
カルパトス島のスポア村近くで発見されピータームーア氏により命名、
形態はクレタ島産とそれほど変わらない。

【参考文献】
Cyclamen Grey-wilson
genus Cyclamen L
genus Cyclamen
cyclamen Paul Hendrikx
cyclamen of Turkey
cyclamen of Greece
The Journal of the Cyclamen Society
Cyclamen Society Field Study

※地域性や気候変動、最新情報などご留意ください。