原種シクラメン コウム Cyclamen coum

原種シクラメン コウム ゴランハイツ Cyclamen coum
原種シクラメン コウム マリー Cyclamen coum
原種シクラメン コウム CSE S21N/88397 Cyclamen coum CSE S21N/88397
原種シクラメン コウム ポーセリン Cyclamen coum
原種シクラメン コウム アリスD Cyclamen coum
coum_back_800_800_7627
コウム
coum_GolanHeights_8721_800_800
コウム ゴランハイツ
coum_Marie_8734_800_800
コウム マリー
coum_88397_8748_800_800
コウム CSE S21N/88397
coum_Porcelain_8732_800_800
コウム ポーセリン
coum_AliceD_8730_800_800
コウム アリスD
PlayPause
previous arrowprevious arrow
next arrownext arrow
 

【花期】

自生地においては12月~4月

コウムグループ(Cyclamen coumCyclamen alpinumCyclamen elegansCyclamen parviflorum
このグループは、トルコとコーカサス山脈中心に自生しております。Cyclamen coumCyclamen parviflorumは一部自生地で生育範囲が重なりますが、他の3種はそれぞれ離れて自生しております。
冬または早春に開花しますが、高地に生息する Cyclamen parviflorum は、野生ではかなり遅い時期に開花することがあります。
ベースの中央からのみ発根する、比較的小さく、滑らかな塊茎を持ちます。
Cyclamen coumCyclamen parviflorum (2n=3o) と染色体数が同一、外観と生育位置の類似性もありますが、自然の中で交雑は見られませんCyclamen coumCyclamen alpinumの交配種は× drydeniaeという名前が付けられています。

【自生地】

トルコ北部に沿ってコーカサス山脈まで分布し、トルコ南東部 (アマヌス山脈) から南に向かってレバノンとイスラエル北部まで分布し、その範囲の西側はブルガリアまで広がっており、海面から 2150 m まで。
Cyclamen coum は、多くのシクラメン種が生育する地中海地域とは異なり、黒海の影響を受け、一年中降雨があり、高温乾燥期間が長くない穏やかで、冬も寒さが厳しくない気候を受けます。ブナ、モミ、マツ、シャクナゲ等の樹木の下、ヘレボルス、プリムラ、などの植物の間、石の多い斜面、峡谷、溝、水路のほとりで生育します。Cyclamen pseudibericumCyclamen libanoticumと共存するところもあります。

【葉】

9 月から 10 月に現れる葉は、濃い緑色、ピューター色や鉛色から輝く銀色、模様もクリスマスツリー模様他多様です。形は円形から腎臓形またはハート形、縁に鋸歯を持つものもあります。葉裏は紫がかった赤色。

【花】

花は 8 ~ 25 mm。花色は濃いカーマインレッド、ピンク、白。各花冠の付け根は、深紅色、時にはマゼンタ色。その下にピンクまたは白の目があります。完全に白く、喉に色付かない場合もあります。基部に耳介はありません。花は 11 月下旬から 3 月まで、場合によっては 4 月まで続きます。野生では、雪が溶けた後に開花が始まります。通常は香りがなく、時として香りのあるものもあります。これは栽培品でも現れます。

【塊茎】

球根状の塊茎は、上が平らで下が丸く、表面は薄い茶色で滑らかです。根元の中心からのみ根を張ります。直径は 4.5 ~ 9 cm です。生育年齢が20年を超える例は少ないようです。非常に丈夫で、自生地では厚い雪の層の下で、-30℃以上に耐えることができます。

【葉と花の変容】

葉は腎臓形から丸みを帯びた形、ハート形までさまざまで、表面は無地の緑色であるか、銀、白、または灰緑色のさまざまな模様です。東に行くほどハート型模様が多くなります。また、東に行くほど葉の縁にギザギザが目立ちます。花は短く丸みを帯びた花弁を持つ小さくずんぐりした花弁から、より尖った花弁を持つより大きな花、後者はより東に移動するほど一般的になります.さらに、花弁の基部にある「目」は、西では白ですが、東ではピンクになります.そのため、西から東へ (南部の自生地、トルコ南部からイスラエルを除く) に 4 つの主な傾向が見られます。 1. 西側の葉は腎臓形に丸みを帯びています。東の葉はハート型。 2. 西の葉縁には鋸歯がなく、東の葉縁には鋸歯または縁取りがあります。 3. 西側の花弁は短く、東側の花弁は長くなり、丸みが少なくなります。 4. 花弁の基部の西側の「目」は白く、ときどき淡いピンク色になります。東側の「目」はさまざまですが、多くの場合ピンクで、時には花弁と同じくらい濃いピンクです。

【亜種】

Cyclamen coum subsp. coum
ブルガリア、ルーマニア、トルコ北部および中南部、クリミア、コーカサス、シリア西部、レバノン北部、イスラエル北部に自生。
葉は腎臓の形をしていて丸みを帯びています。Philip Miller が1768年に最初に記述したときの特徴です。
花弁は丸く小さいです。長さ8〜14mm(0.3〜0.6インチ)花弁基部にある「目」は通常白いです。

Cyclamen coum subsp. caucasicum
ハート型の葉、花弁が長く、
トルコ北東部、コーカサス南部に自生。
ピンク色の「目」が多い花です。自生地の範囲の真ん中には、両方のタイプ(Cyclamen coum subsp. coumCyclamen coum subsp. caucasicum)の中間タイプがあり、たとえば、ハート型の葉とピンクの「目」が付いたずんぐりした花を持つ個体もあります。

【参考文献】
Cyclamen Grey-wilson
genus Cyclamen L
genus Cyclamen
cyclamen Paul Hendrikx
cyclamen of Turkey
cyclamen of Greece
The Journal of the Cyclamen Society
Cyclamen Society Field Study

※地域性や気候変動、最新情報などご留意ください。